Top 05/08 ブナの三叉路から鹿納山  2/4 01020304
※本情報は、07/05/08時点なので最新情報を確認すること。 日之影町 TEL 0982-87-3900 
 ブナの三叉路から左折でお姫山、右折で鹿納山だ。ここは右折して鹿納山を目指す。なだらか稜線を快適に歩くと、いきなり急な下りだ。急坂な下りから短い登りになり、ロープ付きの急坂を滑らないように慎重に下り、大岩を巻き道しながら下り、なだらかな登山道をひと登りし鹿納の野に着いた。ブナの三差路から35分、時刻は8時40分。意外に早く着いた。
 ロープ付き急坂や大岩の周りの登山道は荒れて滑りやすく歩きにくいが、県北の山はこれが普通の登山道であることを認識しなければならない。霧島山系に登りなれた体にはきつい。鹿納の野までの登山道沿いには、アケボノツツジが咲き誇っていた。薄いピンクの花が心も体も癒してくれる。アケボノツツジの花はツツジでは一番美しいと思う。鹿納の野はアケボノツツジで囲まれている。少し空腹を覚えたので、アケボノツツジを見ながら、暫しプチチョコサンドとお茶でおやつタイム。
 鹿納の野から正面に鹿納山(実は鹿野山ではなかった。)を見ながら、アケボノツツジが咲き乱れるなだらかな稜線を歩いていると、突然、垂直に落ち込んでいる岩場に出くわす。「ひえ〜〜」と言いながらロープを掴み慎重に下る。下り終えしばらく歩くと鹿納山への標識が見える。標識に従い滑りやすいロープ付きの急坂を下る。
下り終え、標識に従い大岩を巻き道、等高線上を登り下りしながら高度を徐々に上げていく。短い岩登りあり、狭く脆い岩場あり、ガレ場ありの登山道の変化を楽しみながら歩く、でなくて転落しないように慎重に歩く。暫く歩くと眼前に鹿納山が迫ってくる。以外に近いと思った。
 鹿納山と思った山は鹿納山手前の岩山だった。ガックリしながら岩場やガレ場、ロープ付き急坂をひたすら登ると、またまた鹿納山らしき岩山が見えてきた。今度は騙されないぞと思いながら歩く、予想したとおり鹿納山ではなかった。狭い登山道を転落しないように鹿納山を目指してひたすら歩くと、逆光の中に威風堂々と座る岩峰、鹿納山が見えてきた。あの岩場を登るのかと思うと足がすくんだ。
 ガレ場と岩場のジグザグ登山道を登ると眼前に岩山が迫る。高度恐怖症には苦手な岩登りだ。ロープがないので四肢を踏ん張り慎重に登ると山頂だ。
 登山口から山頂まで3時間10分(時刻9時40分)に着いた。岩峰の鹿納山頂は狭い。山頂からは遮るものはなにもない。大崩山から五葉岳、傾山など山を一望でき、鹿川渓谷、祝子川沿いに展開される原生林が美しい。山頂から真下を覗くと垂直に落ちている。背筋に悪寒が走った。よく見ると山頂から飛び出した岩山の突堤まで踏跡がある。すごい登山者もいるもんだと感心する。眺望を暫し楽しみ記念撮影をして下山を開始する。遠くに見える五葉岳を目指して歩き始める。時刻は9時55分。