TOP BACK←・→NEXT  09/19 三俣山登山 3/4 (W峰→南峯→雨ヶ池)
  登山道情報は07/09/19時点なので、最新情報を確認すること。九重自然保護管理事務所 TEL 0973-79-2631
 W峰から南峰への登山コースには沢山の踏み跡がある。しかし標識目印テープはない。南峰を目指して踏み跡を辿れば問題なく南峰に着くが、ガスの時は迷う恐れがあるので注意が必要だ。笹の高さはレットが隠れるほどで、登山道は荒れていない。笹の登山道を歩いているとレットが付いてこないことに気づく。あわてて「レット、レット」と呼んでも走ってこない。引き返しながら口笛を吹き、名前を呼び必死でレットを探す。笹の中で苦しんでいるレットを想像すると可愛そうでならない。
 あちこち探していると、ゴソゴソとレットが登山道から離れた笹の中で顔を出している。レットは笹の中で道に迷い主人を捜し迷子になったのだろう、悲しそうな顔をしている。「ごめんねレット」と抱きしめて頬ずりしながら何度も謝った。本当に涙が出るほど嬉しかった。(^_^)v
 それから反省し笹のブッシュ登山道ではレット抱っこして歩いた。歩きながらレット発見時の状況撮影をしてないことに気づき、再現撮影行った、レットは怒り顔であったが無視して笹に座らせ撮影した。
 W峰から緩やかな登山道を下ると鞍部に着く。鞍部から南峰は急峻な登りだ。荒れた登山道を1歩、1歩、時にはレットを抱き上げ滑らないように登る。途中、雨ヶ池分岐に出会う。復路は雨ヶ池に降りる。
 最後の急坂を登りきると広い山頂だ。山頂からの眺望は360度、遮る物はなにもないが、硫黄山方面以外はガスで何も見えない。湯布岳の美しい山容を見られると楽しみにしていたのだが・・・・・
 南峰からは坊ガヅルと雨ヶ池に下山できる。いずれのコースも急峻で荒れた登山道で有名である。昨年の集中豪雨で相当荒れているらしい。昼食後、雨ヶ池を目指し出発。
■登山口(8:07)→(9:03)硫黄山道路分岐→(9:11)硫黄山道路合流→(9:16)砂防ダム分岐→(9:38)すがもり越(9:57)
 →(10:25)西峰(10:32)→(10:52)本峰(11:03)→(11:08)W峰(11:09)→(レット捜索8分?)→(11:28)南峰(12:05)
 雨ヶ池分岐から緩やかなススキのブッシュ登山道を下ると急峻な下りになる。ロープ急坂もある。登山道は滑りやすい粘質土で雨の日は泥濘みや滑りで苦労するだろう。急峻な登山道から鞍部へ、ほぼ平坦に近い登山道からやや急な登りと下りと変化に富んだ登山道になる。急峻な下りの登山道は宮崎北部の山の登山道を思い出す。急峻でも滑りや転落に注意し慎重に降りれば問題ない。想像よりも楽に下れた・・・・ここまでは? 
 
 標識なしの分岐を2カ所過ぎると急坂な登りになり、小鍋の縁を歩く、覗くと底が見える。登り切ったところに立派な標識がある。左へ登ると北峰だ。登ろうか迷ったが、北峰お鉢巡りは十分な下調べが必要と山の本に書いてあるし、レット連れでは無理かと思い、右折し雨ヶ池を目指す。ここからが難所であった。急峻な登山道は浸食され、陥没している。粘性土で滑り易いし泥濘もある。両手両足をフルに使い木や木の根に捕まり一歩一歩慎重に下る。一歩降りてはレットを抱き上げ降ろすの連続だ。
 難所を抜けると緩やかな登山道になるが、相変わらず滑りやすい泥濘の登山道だ。泥濘を抜けると、ススキに覆われた登山道が立ちはだかる。「登山道はどっちだ」と地図を見ながら呟く。左方向に歩くのがベストと判断し、レットを抱っこしてススキブッシュと戦いながら雨ヶ池を目指す。ブッシュ状態から脱出すると直ぐに小池(裏雨ヶ池とも言う)に出会う。小池の縁に沿って左右に踏み跡があるが、標識も目印テープもない。迷ったが地図を頼りに左折する。