TOP NEXT  09/19 三俣山登山 1/4 (長者原登山口→すがもり越)
  登山道情報は07/09/19時点なので、最新情報を確認すること。九重自然保護管理事務所 TEL 0973-79-2631
 駐車場には数台の車が駐車している。車から降りると美しい三俣山がデーンと座り、「早く登って来い」と呼んでいる。外気温19度くらいか、心地よい風が吹いている。防寒衣類、雨具、救急薬品、非常食、水、昼食、カメラなどを詰めた重いリュックを背負い駐車場を出発。駐車場からやまなみハイウェーを横断し九重登山口ヘルスセンターとガソリンスタンドの間を歩くと九重登山口だ。8時7分登山開始、いつものことだが、初めての登山コースは、何故か興奮する。「レット行くぞ」「won!!」とレットも元気だ。
三俣山の話
 三俣山はどこから見ても3つの峰が見えることから命名されたが、実際は、本峰、南峰、北峰、西峰の4つの主要峰からなる。山中には、大鍋、小鍋の2つの火口跡がある。
 登山口から、緩やかなアスファルトとコンクリートで舗装された硫黄山道路を歩く。登山口から30分で林道分岐に着く。登山道は黒ボク土の滑りやすい土質の急坂で、雨の日は滑りや泥濘に悩まされるだろう。泥濘が嫌ならば、遠回りになるが硫黄山道路歩けばよい。滑りやすい急坂をひと登りすると視界が開け、ほぼ平坦な登山道になる。遠くに硫黄山道路が見える。
■登山口(8:07)→(9:03)硫黄山道路分岐
 平坦部からガレ場と滑りやすい粘質土のやや急な登山道となる。登山道は荒れておりレットを抱き上げて登る箇所もあった。約10分で硫黄山道路と合流する。硫黄山道路の眼前に三俣山が威風堂々と待ち構えている。合流点でレットをモデルに写真撮影。風が強い、カメラを構えるのも大変だ。天気は最高、遠くに長者原、泉水山が見える。緩やかな登りの整備された硫黄山道路を歩く。風が強い砂粒が頬に当たる。レットの耳が美しくたなびいている。
■登山口(8:07)→(9:03)硫黄山道路分岐→(9:11)硫黄山道路合流点
 
 舗装道路から砂利道を歩くと砂防ダム出会う。硫黄山は水蒸気を絶え間なく噴出しており、今にも爆発しそうだ。火山ガスは危険と聞いている。水蒸気で良かった思いながら歩くと看板がある。看板には「この先300mの区間は、落石など発生しやすい場所です。災害から身を守るために休憩・休息することなく下山しましょう」と書いてある。下山とは硫黄山道路のことか。
 落石に会わなくて良かったと思いながら砂防ダムの水無谷を渡る。登山道正面からに太陽光が眩しい、登山道撮影も逆光状態、果たして旨く撮影できたからしらと心配になる。横断すると岩場になる。黄色○印を目印に登る。○印は「これでもか、これでもか」と沢山あり、どこを登るのが最善のコースかと迷うほどである。(-_-)・・・・・ 
 「すがもり越(ごし)」を目指し歩きにくい岩場を「どこらっしょ」と歩く。レットも歩きにくそうだ。「大丈夫かレット」、「won」と声が小さい。「元気ださんかい」と気合いを入れたら「WON!!」元気な返事が返ってきた。高い岩場では短足レットを持ち上げてやる。岩場の急坂を登り切ると、両サイドにロープが張られた緩やかな登山道になり、ひと登りで「すがもり越」に着く。「すがもり越」には数人の登山者が賑やかに休憩中であった。いつものごとくレットは大人気だ。(^_^)v
 リュックをおろし、レットに水と骨形ガムを1本与える。補給食を食べしばし休憩だ。涼風で汗もほとんどかかない。最高の登山日和だが、坊ガヅル方面の雲が気になる。愛の鐘で記念撮影し「無事に登山できますように」と愛の鐘を鳴らしながら祈り、三俣山を目指し出発。
■登山口(8:07)→(9:03)硫黄山道路分岐→(9:11)硫黄山道路合流→(9:16)砂防ダム分岐→(9:38)すがもり越(9:57)
すがもり越小屋の話
 すがもり越は硫黄山と三俣山の鞍部の峠に位置する。昔、有人の山小屋があったが、1995年10月の硫黄山爆発で立ち入り禁止となり山小屋は閉鎖された。1996年12月立ち入り禁止は解除されたが、山小屋は再開されなかった。1997年10月すがもり小屋は外壁だけ残し取り壊され、2000年秋、現在の避難小屋が建設された。
愛の鐘の話
 愛の鐘は、1962年に初日の出登山で遭難事故があり、9人が遭難7人が死亡した。悲惨な遭難事故が二度とおこらないようにと祈りを込めて当時の月星ゴム倉田副社長夫人が建立したもので、現在の愛の鐘は3代目である。倉田さんは歌人で愛の鐘の横に歌碑がある。 「大いなる 九重の山に 若人のゆめまもりて いのる鐘」