TOPNEXT  10/20 可愛嶽(えのたけ)登山 1/3
 ※登山道情報は07/10/20時点なので最新情報を確認すること。
 可愛嶽は薩軍敗走路で有名である。登山口には西郷宿陣跡資料館がある。薩軍最後の軍議が開かれ、可愛嶽突破を決議した場所でもある。ここで西郷(せご)どんは軍服を焼き愛犬と別れたのである。南と北の登山コースがある。薩軍が敗走したのは南コースだ。駐車場に7時20分着、延岡市内から20分で着く。準備をして7時40分、南コースで登山開始。可愛嶽は標高727.7mと低いが、標高差は797mと高い。
 南コース沿いに桐野利秋宿営の地がある。可愛嶽突破出発地点になった場所でもある。薩軍敗走路は登ることにすこし緊張する。
可愛嶽突破
 明治22年(1877)8月17日夜、官軍の包囲網は完成し、翌朝西郷品人を総攻撃する手筈であった。午後10時、総勢600名の薩軍は村人を道案内に前軍、中軍、後軍に別れ出発したのである。18日未明、中の越の頂上に着いた前軍は、官軍第一、第二旅団の幕営に突入した。ふいをつかれた官軍は総崩れになり四散して、薩軍は見事に突破できたのである。
 登山口から狭い急坂の登山道を登ると、樹間から可愛嶽が見える。遠いなと感じながら「レット元気か」と聞くと「won!!won!!」と久しぶりの登山に張り切っているようだ。ノボリ尾の標識、何だと思いながら登ると、視界が開け杉の伐採中で伐採杉で登山道が塞がれている。
 仕方がないのでいったん谷に下り登ることにする。急坂な下りと登りで伐採地を過ぎ、急坂な暗い杉林を過ぎると登山道は緩やかになる。杉林から赤松林、広葉樹林と変化し、途中短い急坂があるが緩やかな登りで快適に歩くと、5合目に着く。途中、ひべら山(197m)山頂を通過する。登山道は広く、荒れた箇所もなく、急坂区間も短いので楽に歩ける。
※登山口(7:40)→(8:35)5合目(8:39)
 5合目の道標には「ザレの頭」まで360mと書いてある。5合目から狭い登山道になりやや急坂とゆるやかな登山道を登り下ると岩場の沢に着く。目印テープでコースを確認しながら急坂な岩場の沢を登ると水場に着く。沢は岩場だが荒れてなく歩きやすい。
※登山口(7:40)→(8:35)5合目(8:39)→(8:53)水場(8:58)