Top 07/02/03 高隈山(御岳・妻岳)3/4  1/22/2 アルファベット→マップ参照
 8合目の標識に「妻に尻、上司に肩をたたかれるお父さん!山でうっぷんを!」と書かれている。思わず笑ってしまった。他の標識にもいろいろ書いてありおもしろい。8合目の水場を過ぎると登山道が平坦になると上祓川コースが出合う9合目に着く。9合目付近から青空に映える御岳が見える。あと少しで山頂だ。
 山頂まで5分の標識が見え、しばらく歩くと最後の急坂をひと登りすると山頂に着く。高隈竜王大権現の祠がデント座っている山頂は広く、遮る物はなにもない360度のパノラマが展開する。妻岳の背景に桜島、遠くに霧島連山、太平洋に浮かぶ開聞岳、大隅半島など素晴らしい景観に暫し見とれた。
 山頂で熱いお茶を飲みおやつタイムだ。もちろんレットには水とおやつを与える。そういえば、登山途中で75歳くらいのご老人が下山されていた。「早いですね、もう下山ですか」と聞いたところ「1時間で登ります。若い頃は45分で登りました」「すごいですね。ところで妻岳はどのくらいかかりますか」と聞くと「往復1時間40分くらいです。雪が深いかも」と言われた。雪が深いが心配になったが、レットと記念撮影し妻岳に向けて11時10分出発。
 御岳山頂からの登山道は足跡一つ無い新雪だ。平坦地をサクサクと気持ち良く歩いていると、いきなりの急坂の下りだ「ヒェ〜〜」と言いながらロープを掴み慎重下る。雪が深いところは膝まである。レットが埋まってしまう深さだ。レットを抱っこして慎重に慎重に下る。心なしかレットは震えている。無理なら途中で引き返せば良いと思いながら下る。急坂を10分位下ると平坦部に着いた。雪も深くないレットをおろすと、いきなり雪の中を走り回る。元気なレットの姿を見て少しホットした。帰りの登りを考えると少し憂鬱になったが、スパイク長靴で良かったと思いながら妻岳を目指す。
 途中、小さいアップダウンを繰り返しながら登るとスマン峠、妻岳分岐に着く。妻岳まで20分の表示、山頂は近い。ところが最後の20分は大変だった。泥濘と滑りに悩まされた3回ほど滑った。ロープや樹木を掴み四肢をフル稼働させ登った。レットはさすが4本足、スイスイ登る。御岳から40分で山頂に着いた。山頂は狭く眺望は良くない、北西の樹木の隙間から桜島が見える。当初は妻岳山頂で昼食の予定であったが、雪で座る場所もないので御岳山頂で昼食を摂ることにする。山頂でレットを撮影し12時下山開始。
 滑る登山道は下りが大変だ。慎重に慎重に下る。レットの洋服も汚れている。雪深い最後の急登はレットを抱っこして喘ぎ喘ぎ登り妻岳から40分で御岳山頂に着いた。濡れているレットをタオルで拭いてやる。御岳山頂は、風が強くのんびり昼食の雰囲気でないので、登山口昼食に計画変更。登山道は登り初めに予想したとおり、雪解けであちこちに泥濘がある。それに滑りやすい。レットも真っ黒に汚れている。泥濘のひどいところはレットを抱っこして下山する。
遠くに電波塔が見える「フー」と息を吐き下る。山頂から50分で登山口に着いた。
 レットをタオルで拭いてキャリーに放り込み、真っ黒に汚れた長靴を脱ぎ車に乗り込む、昼食は鳴之野牧場第一展望台で摂ることにする。空を見るとどんよりと曇っている。14時からの遅い昼食となった。おこわのおにぎりとカップうどん。食事のあとは羊羹でコーヒータイム。レットも軽い食事。展望台から見える御岳、妻岳を眺めながら熱いコーヒーを飲み羊羹を食べる格別に旨い。15時我が家に向け出発。満足の一日であった。やっぱり山は青空が似合う。(山行4時間25分)
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