TOP  私の登山歴  再開登山から5年 登山再開から10年 もし20代で再開したら 
再開登山の」理由
 私は若い頃、県北の山に登っていたが、その後20年以上中断していた。ところがある夏の日、倉庫を整理していたら昔の懐かしい登山靴を発見した。20数年ぶりの登山靴との再開に俄に登山意欲が湧いてきたのである。静かに倉庫の片隅で私との再開を待っていた登山靴に申し訳ないとの気持ちもあった。この登山靴は5回目の登山でソールが剥げ使えなくなったが、捨てるには忍びなく今でも靴箱に鎮座している。

 「そこに山があるから」との名言がある。まったくそのとおりであるが、何故登るかとの質問に明快な答えは見いだせない。登山は坂道を歩くのだから苦しい、「山頂はまだか」と喚きながら登ることもある。直登の登りを眼前に「ふ〜〜」とため息をつくこともある。偽山頂にガックリしながらそれでも登る。重い荷物を背負って登る。いつもの登山道を「ふ〜ふ〜」と苦しみながら、何回、いや何百回も登る。初めての山に興奮しながら「ふ〜ふ〜」と苦しみながら登る。

 登頂記録のため、最高峰の記録のため、四季折々の山の変化を記録するため、「ふ〜ふ〜」と苦しみながら登る。山頂近くの駐車場から登れば10分で山頂に着くのに遠くの登山口から「ふ〜ふ〜」と苦しみながら登る。こんなに苦しいのに何故登るんだろう、と、言いながら登っている自分がいる。
★最初の山(2001年) TOP
  登山再開で最初に登った山は中岳と新燃岳だった。若い頃、祖母山から傾山を縦走した自信で簡単に登れると思っていたが、「ひぇ〜ひぃ〜ひぃ〜」と喘ぎ苦しみ登った。20数年のギャップは大きい。中岳山頂に着いたときはノックダウン状態であった。新燃岳は遠い、引き返すかと思っていると、新燃岳方面から老夫婦が軽快な足取りで近づいてこられた。 
 
  「どちらまで」と聞かれたので
  「新燃岳までですけど限界です」と答えた。
  「新燃岳は近いですよ頑張りなさい」
  「そうですか、どの山に登られたのですか」
  「大幡山、大幡池です」と遠くの山を指された。
  「ひぃえーあんな遠い山に登ったのですか、すごいですね」
  「山はゆっくり登れば大丈夫ですよ、山はいつまでもまっていますよ」
  
 休憩のおかげで体力も回復し、老夫婦に励まされ新燃岳まで何とか登れた。後日、筋肉痛で階段の上り下りに数日苦労した。
★再開登山から5年(2006年) TOP
   霧島山系制覇の目標も達成でき「ゆっくり、のんびり登山」を心掛けている。再開当初は、スピードに拘っていた。標準時間より早く登ることに喜びを感じていた。山の良さを堪能するにはゆっくりのんびり登山」に限る。ゆっくりのんびり登ると疲労度も低い。

 霧島山系は「ゆっくり・のんびり登山」に最適な山と思っている。
 その理由は
   @岩場や急峻な登山道が少なく危険箇所も少ない。
   A低山で日帰登山ができる。
   B自宅から登山口まで1時間内で行ける。
   C広葉樹林帯もある、花もある、雪もある、火口湖もある、温泉もある。
   D花期以外、比較的登山者が少ない。

  「宮崎の山」、「鹿児島の山」の本を購入し情報収集している。この本には、アクセス、登山適期、マップなど分かり易く解説されておりオススメだ。近々「熊本の山」を購入したいと考えている。霧島山系をホームグランドにして、山の本で見つけた魅力的な山に無理のない計画でボチボチ登りたいと思う今日この頃であります。

★再会登山から10年(2011年) TOP
  登山再開から10年、いろいろありました。一番悲しかったことは、2004年にアグネスが亡くなったことです。暫くショックで思い出の登山道を歩くたびに泣いていました。2005年、アグネスさんがが亡くなってショックを受けている私に娘がレットさんをプレザントしてくれました。可愛い犬で頭が良く素晴らしい犬です。
     
  写真左より アグネスさん、レットさん おりこうな犬で私の命令でモデル犬としてポーズをとってくれます。
 レットさんとと宮崎、鹿児島、大分、熊本の山に登りました。犬連れ登山には賛否両論ありますが、私は賛成派です。犬連れ登山は本当に楽しいです。これからもレットとのんびりゆっくり登山を続けたいと思っています。気になることはレットが私より先に歳をとることです。それを考えると寂しくなります。 (犬連れ登山→私の意見 反対派の意見
★もし20代で登山を再開したら TOP
 書店で山関係の雑誌を見ると、アルプスの山情報が氾濫している。それはそれで見ていて楽しい。さすがにアルプスの山々は九州の山にない美しさと厳しさがある。高度の成せる技かと思う。

 登山者の憧れの地でもあるが、私は雑誌の世界だけで楽しもうと思っている。登山口まで行く気力と体力がない。飛行機に乗って、電車に乗って、バスに乗って、宿は山小屋で、荷物は、食料はと、考えただけで気が遠くなる。それに重い荷物を背負って登る自信もない。誰かがお膳立てしてくれれば、行くかもしれないが。やっぱり行かないかな。これも年齢のせいか。

  と、言いながら、20代で登山を再開していたら、冬の日本アルプス、ロッククライミングなど命をかける登山にチャレンジしていただろうと思っています。冬のアルプス登山やロッククライミング動画を見て感動し自分を置き換えています。