犬連れ登山について |
楽しい愛犬との登山のために・・・・
一番重要なことは愛犬家のあなたが、最低限のマナーを守ることです。登山者全員犬好きではないのです。 |
■はじめに ■生態系と希少動植物/登山者が守ること/犬連れ登山者が守ること |
犬を病原とする感染症の発症や生態系の破壊、希少動物の影響等の理由で、犬連れ登山を反対するとの意見がある。反対意見を全面的に否定はしないが、果たして犬が山に入ることによって、それほどの影響があるのだろうか。
ここに掲載する情報は、あくまでも個人的意見ですので、この意見に、同調をするかしないかは、訪問者の判断にお任せしたい。よって論争する気は更々ありませんので、悪しからずご了承ください。
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■感染症 |
人間から動物へ、動物から人間へ感染する感染症を「人獣共通感染症」と呼んでいる。人獣共通感染症は、細菌性、ウイルス性、原虫性など200種以上の感染症があるといわれている。人獣共通感染症は、ペット、家畜、野生動物、魚、鳥、など広範囲に及んでいる。近年は、自然破壊により、野生動物(狸や猿)が人間社会に入り込むことによる、感染症発生の危険性が問題となっている。
登山者は、野生動物に接近する可能性が高いので、感染症になる確立も当然高くなる。感染は、空気、水、土、落ち葉、排泄物等の媒体をとおして感染する。野生動物から人間に、野鳥から人間に、人間から野生動物に、人間から野鳥に、山に登ること自体が感染に晒されているのである。ここで感染経路を列挙する。
@感染症人間が樹木の葉っぱに接触し、その葉っぱを食べた野生動物が感染する。
A感染症動物が接触した樹木をその木に接触した人間が感染する。
B感染症人間が吐いた唾により野生動物が感染する。
C感染症野生動物の糞を踏み、知らずに家に帰り家族が感染する。
D感染症ペットの糞を踏み、山歩きにより野生動物が感染する。
E感染症野生動物排泄物の汚染湧水飲用により人間が感染する。・・・・・・・・・・・・
感染経路をあげるときりがない。野生には人間の知らない感染症があるかもしれない。人由来による抗生物質耐性菌の感染症により、野生動物が消滅するかもしれない。恐怖を煽るために、この記事をHPに掲載したのではない。要するに自然界のあらゆる生物、あらゆる国、あらゆる場所で、感染症発症の危険性があることを述べたかったのである。
鳥インフルエンザでも同じ感染症である。山で鳥インフルエンザに感染しない保証はどこにもない。となると感染症が怖くて山に登れないことになる。でも心配することはない、今まで登山者が、野生動物からの感染で感染症になった事例を聞いたことがない。また、昔から猟師は、猟犬を山に解き放ち猟を続けてきた。猟犬が原因で野生動物に感染症を発症させた事例も聞いたことがない。
私は専門家でないので、事例についての知識はないが、たとえあったとしても、僅かであろうし、科学的に調査した裏付け統計データはないと思う。学者は恐怖感をやたらに煽る傾向がある。今回の新型インフルエンザでも学者は、突然ウィルスが変異したらとか、仮定の話で恐怖感を煽っている。犬が感染症をまき散らし、それにより生態系が破壊され、希少動物が消滅するなどの仮定の話で不安を煽ることはやめてほしい。犬だけでなく感染症はすべての生物で発症し、まき散らす危険性があることを認識してもらいたい。
「感染症は、あなたの知らないところで静かに潜伏し、出番を待っているのです。」なんて、仮定の話で恐怖感を煽ったりしません。気にしないで登山を楽しみましょう。
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■生態系と希少動植物 ■Top |
生態系の破壊、希少動植物云々についても同じ事で、人間の自然破壊、地球温暖化、狩猟など複雑な因果関係があることを忘れないで欲しい。犬連れ登山が生態系の破壊、感染症発症の要因になることを否定はしない。でもそれ以上に重要な要因があることを忘れてはならない。
それは人間の環境破壊である。北極では氷河が減少し、北極熊の生存が脅かされている。環境破壊による生態系破壊を考えると、犬連れ登山の云々は取るに足らない論争である。
希少動植物を作り出したのは人間、即ち環境破壊が主たる原因なのだ。登山者も山にはいることで環境を破壊していることを忘れてはならない。山頂でガスバナーを炊くことも環境破壊になる。このように物事を近視眼的に追求すると、登山もできなくなる。感染症防止、生態系保全、希少動物保護と近視眼的視点で捉えると登山そのものが悪になってしまう。
登山を楽しむことイコール、自然に対して負荷をかけていることを認識し、行動することが大事であると思う。そこで、登山者と犬連れ登山者のマナーについて述べたい。自然を愛する心を忘れずに、マナーを守り愛犬と楽しい山歩きをしましょう。
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■登山者が守ること ■Top |
登山靴は、ブルドーザーである。小さい生き物を登山靴で踏み殺しているかもしれない。登山靴の踏み跡を雨水が流れ、山が浸食されるかもしれない。登山者が山の環境を荒らしていることを認識し、出来るだけ山に負荷をかけない登山を心がけたい。そのために、最低限のマナーを守ることが重要であると考える。
@決められた登山道以外歩かない。
Aできるだけ林床部に入らない。(私も撮影で時々入る。反省しています。)
B全ての動植物、土石類を取らない。
Cゴミは全て持ち帰る。
D排泄物の処理は確実にする。
※どうしても我慢できない時がある。その時は穴を掘って確実に埋めている。
埋めることに関しては賛否がある。
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■犬連れ登山者が守ること ■Top |
愛犬がみんなに愛されるため、最低のマナーは守りましょう。
@勝手に歩き回ったりしないように躾をする。守れない犬はリードをつける。
A吠えたり、人間に跳びはねたりしないように躾る。守れない犬はリードをつける。
Bまて、お座りなどの最低限の躾をする。
C登山者が多い場合はリードをつける。
D糞の処理をする。
※糞は登山前にさせるので滅多にしないが、たまにする時は、穴を掘って確実に埋める。
埋めることに関しては賛否がある。
E登山道以外の林床に入らないようにする。
犬連れ登山は本当に楽しい。犬は、心に安らぎを与える。レットさんは、人気者でみんなに笑顔を供給している。犬連れ登山は、登山者に安らぎや癒しを与えていることも忘れないでほしい。
☆レットさんの採点・・・・「@からE全ての項目に○!」「won!won!」(^_^)v
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