TOP ホタルのあれこれ 
 画像データは「大分発のホタル情報」中村さんからお借りしました。画像を使用する場合は、中村さんの承諾を得てください。中村さんのHPは、ホタルについて、写真入りで大変詳しく解説しておられます。ホタルの生態が全て分かると思います。お奨めです。

◆ホタルの種類と食べ物

 蛍は世界中で約2000種類で、日本には46種類いますが、そのうち発光するのは3分の1程度です。ゲンジボタルは、カワニナをを食べます。
 ホタルの一生
◆成虫の寿命
 寿命は、大変短く2〜3週間と言われています。オスは一斉に飛んで光を点滅させメスを探します。メスは葉っぱの上で、オスを誘う発光をします。オスはその光に導かれて葉っぱ上で交尾します。交尾のすんだメスは、水辺のコケに産卵する。卵の数は500個から1000個と言われています。

卵から幼虫
 蛍の卵は1ヶ月位でふ化し1.5mm位の幼虫になります。卵のふ化率は90%前後と言われています。幼虫は弱い光を発します。幼虫は体をそらせその反動でジャンプして、水中に入り生活します。幼虫の主なエサはカワニナで、10月から12月頃に最も多くのカワニナを食べます。

 カワニナを食べるときは麻酔液を使うそうです。ホタルの幼虫は、自分の体の大きさに応じたカワニナを食べます。ふ化してしばらくは生まれて直ぐのカワニナ(体長1.5〜2.0mm位)を食べます。成長するにつれて、水中で脱皮(5〜6回)を繰り返し、20〜30mmの大きさに成長します。
 写真左より
  ホタルの卵
  カワニナを食べる幼虫
土繭(つちまゆ)からさなぎ
 4月頃の雨の暖かい夜に一斉に光を発しながら上陸します。上陸した幼虫は、数メートルの範囲の水はけがよく柔らかい土の中(数センチ)に潜り、2週間位で土繭を作ります。土繭の中で3週間くらい生活し、さなぎになります。

 写真左より
  土繭
  サナギ
  

 
◆さなぎから成虫
 土繭の中のさなぎは4週間くらいで、土繭を壊して羽化します。羽化した成虫は、2〜3日後に土中から這い出し一斉に発光し飛び出します。成虫となったホタルはエサを食べません。管になった口から水分を吸って生きています。発光周期は西日本で2秒、東日本で4秒以上だそうです。不思議ですね。
 写真左より
  羽化した成虫 
  成虫(管理者撮影)
 ホタルが棲みたいところ
◆ 一般的常識
 @カワニナがいること。 A水がきれいで水流に緩急の変化があること。 B水底に段差があり水と空気が混ざること。
 C水底に砂、レキがあること。 D上陸しやすい護岸であること。 E護岸の上には草が生え、水は吐けよく柔らかい土であること。
 F護岸の上が灌木や植物に覆われていること。 G暗闇があること。
◆一般的常識の研究 
 私が調査した水路では、一般的常識でない水路でも蛍が飛んでいました。一般的常識は、もう少し研究する必要があると思います。よって、現地調査により研究しました。